この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
オオカミ君のホンネ
第17章 三度目の正直
「……くッ…うぅ!」
正樹はなぜか、いきなり真っ赤な顔に涙を浮かべながらもこちらを睨んできた。
「え…な……なんで泣きそうなん?」
幸也は突然の事に追いついていけないようで俺と正樹を交互に見ている。
「…も、もう知らねえ!恥ずかしすぎる!!ありえねえ!」
そう叫ぶと風のごとくトイレに消えた。そして今、俺は猛烈な胸の鼓動に困っている。もしや……これが…これがギャップ萌えか!!
「……可愛い」
唇の両端は緩むばかりで幸也がどんな表情かなんて気にも止めなかった…
「……帰れよ…グシュッ…もういいだろ…」
トイレからは鼻のすすり音と泣いてることが伺える低声が聞こえてくる。
それを察したのか、幸也も渋々帰っていった。
「旅行日までバイバイやな。森野にもよろしゅう言っといてな。ほんじゃ、またな」
バタン
トイレにこもった正樹を引っ張り出すために、一歩ずつトイレに足を運んだ。
正樹はなぜか、いきなり真っ赤な顔に涙を浮かべながらもこちらを睨んできた。
「え…な……なんで泣きそうなん?」
幸也は突然の事に追いついていけないようで俺と正樹を交互に見ている。
「…も、もう知らねえ!恥ずかしすぎる!!ありえねえ!」
そう叫ぶと風のごとくトイレに消えた。そして今、俺は猛烈な胸の鼓動に困っている。もしや……これが…これがギャップ萌えか!!
「……可愛い」
唇の両端は緩むばかりで幸也がどんな表情かなんて気にも止めなかった…
「……帰れよ…グシュッ…もういいだろ…」
トイレからは鼻のすすり音と泣いてることが伺える低声が聞こえてくる。
それを察したのか、幸也も渋々帰っていった。
「旅行日までバイバイやな。森野にもよろしゅう言っといてな。ほんじゃ、またな」
バタン
トイレにこもった正樹を引っ張り出すために、一歩ずつトイレに足を運んだ。