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オオカミ君のホンネ
第12章 亀裂
染詠side

最近、何もかも上手くいかない。
幸也にだってもう少し優しくしてあげたい。訳を聞いてあげたい。
なのに,自分の気持ちとは裏腹に体は
動いてしまう。

そんなときにふと、
『心理カウンセラー室』
なんてのが目に入った。
自由に入って良かったんだっけ。
今日は部活ないし入ってみるか…

ガララッ

「…失礼しま~す……」

誰も居ない。
かえって良いか……誰も居ない方が気楽だし。入って右側にあったソファーに腰を下ろす。ソファーの前のテーブルには花瓶とオルゴール、本が少し置いてある。

オルゴールを手にとって回してみる。

~♪♪~♪~♪♪~~♪♪

クラッシックだろうか。聞いてるうちに眠くなってきてしまった。少し寝るぐらい良いだろう。誰か来たなら、退けばいいし。
上履きを脱いでソファーに寝転がる。案外広いソファーだ。





どんどんと意識が遠退いていく。



オルゴールの音が薄れていく……




だんだんと…………





だ…ん………だ…ん……………
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