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嘘でもいいから
第6章 行き場のない想い
「その人…
向井さんっていうんですけど…
奥さんのいる人なんです。
でも別れるのも時間の問題だって
説明されて…告白されました」
奥さんがいると言ったところで
想さんの表情が曇るのを私は見た。
幻滅されるかもしれない…
でも仕方がないよね。
「いけないことだとは思ったんですが
私も好きだったし…
それでデートをして…」
向井さんを好きだったなんて嘘…
私は早く大人になりたかっただけだ。
社内の誰もが羨むイケメン営業マンと…
「ずっとすごく楽しくて…
でも向井さんが勧めてくれたお酒が
ホワイトルシアンとかいう…」
「待って、それって…」
「はい…
結構有名なカクテルみたいですね。
それで気付いたら…
ホテルの部屋にいました」
向井さんっていうんですけど…
奥さんのいる人なんです。
でも別れるのも時間の問題だって
説明されて…告白されました」
奥さんがいると言ったところで
想さんの表情が曇るのを私は見た。
幻滅されるかもしれない…
でも仕方がないよね。
「いけないことだとは思ったんですが
私も好きだったし…
それでデートをして…」
向井さんを好きだったなんて嘘…
私は早く大人になりたかっただけだ。
社内の誰もが羨むイケメン営業マンと…
「ずっとすごく楽しくて…
でも向井さんが勧めてくれたお酒が
ホワイトルシアンとかいう…」
「待って、それって…」
「はい…
結構有名なカクテルみたいですね。
それで気付いたら…
ホテルの部屋にいました」