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嘘でもいいから
第11章 想いの迷宮~想side~
「うん、そうだね…
優花が好きだから…」


パレードを見るお前のキラキラした瞳。
俺は忘れないよ。


「それにしても、こんな素敵な恋人に
連絡もしないなんて…
優花さんすごい自信ですね〜
普通、待っていてくれないですよ」


……のんびりしている優花でも
さすがに不自然に感じていたのか。

今日…兄だと打ち明けることができる
可能性もゼロじゃない…と思っていた。
でも、父さんの気持ちを知った今
もう悟られる訳にはいかない…


「…不自然かい?
そうだね…俺は優花を…愛してるから」


そう口にしてから
胸の奥がずきずきと痛みだす。


〝優花を愛してる…〟


その台詞は無性に俺の胸を締め付ける。
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