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嘘でもいいから
第12章 好きになってごめんね〜想side
「俺は優花ちゃんの味方だから。
いつでも応援してるから
一人抱え込まないで…」


父さん、やっぱり俺は優花を支えたい…
近くにいたいんだよ。


……帰り際、優花は突然
偽の優花のことを訊いてきた。


いや、突然なんかじゃない…
そもそもそのことを口実に
連絡をしていたのに
俺がすっかり忘れていただけだ。


おれはしどろもどろになりながら
何とか話を合わせ…優花と別れた。

この嘘も限界なんじゃないか…

偽の優花とはもう別れたと言うか…
でもそうなったら優花にとっては
俺と繋がる意味は
無くなるんじゃないか?

それに、自分で会うからと
連絡先を訊かれるかもしれない…
俺は人知れずため息をつきながら
家路についた。


優花、来週から仕事頑張れよ…
あんな男に負けるなよ。
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