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嘘でもいいから
第14章 重大な間違い~想side~
その時ー
「優花!」
突然、男の声がした。
「隼人…?」
優花が振り向いた先には
少し派手なコートを着た
学生風の男が立っている。
軽そうなファッションに似合わず
真面目そうな…なかなかの男前だ。
はやとって…
確か優花の元彼じゃないのか?
親友と浮気した…
その男は
俺に不躾な視線を投げ掛けた。
「あんたが向井っていう人?」
何となく状況が飲み込めた俺は
優花の肩を抱き寄せ言っていた…
「だったら何なのかな?」