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嘘でもいいから
第4章 想いの迷宮
「そうかなと思ったよ?」


想さんは私のスカートを見て
目を細めて笑った。


想さんって優しいな。


なんだか優花さんがうらやましい…
名前は同じなのにこんなに素敵な彼がいて。
なのに一方の私は…


その時パレードが始まって
キラキラの笑顔や明るい音楽が
私の醜い考えも吹き飛ばす。

パレードは本当に素敵で…
あまりに私がキャーキャー騒ぐので
想さんは、夜のパレードも
強く勧めてくれたのだった。


想さんに対して、
ほんの僅かだけ残っていた
私の警戒心もその頃には無くなり
夜のパレードも見て帰ることにした。


その後も想さんは、あれこれと
世話を焼いてくれ…

今度はアイスクリームを
買ってきてくれた想さんに向かって
私は思わず呟いていた。
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