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嘘でもいいから
第2章 君が大切だから
ドアの前に立つと
わずかに人の声がする。

お客さんかな?
だから既読にならないんだ…

一旦帰ろうかなと思ったその時


「あぁ〜ん」


という声が確かに聞こえてきた。


え…?


合いカギは…持ってる。
でも…勝手に開けたらダメだよね…


もしかしてエッチなDVDを
見てたりして。


でも…一緒に聞こえた気がする
隼人の話し声は…?


私は緊張でみるみる冷たくなる手で
カバンの中から合鍵を取り出し…



静かに開けていた。



暗くて小さいキッチンを
部屋のドアから漏れる
灯りを頼りに進む。


近付くと…
ハッキリしてきた声。
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