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嘘でもいいから
第6章 行き場のない想い
もうよくわからないな…


自分を大切にすること。


お父さんが言っていたことを
私も理解して
納得しているつもりだった。
いいことだと思ってた。


でも…隼人…向井さん…


ううん、向井さんは
もうこちらからお断りだけど。


隼人は…自然な形で自然な時期に
結ばれていた方が
良かったんじゃないのかな。


そしたらきっとすごく幸せで…

あんなシーンも見ることはなくて…


ううん、でもそれもわからない。

隼人と麻実は前からああして
こっそり会っていたのかも
しれないんだから…
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