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第36章 退院、そして・・・

翌日、俺は、仕事が終わると、病院へと車を走らせた。
今日は、午前中に、田中となっちゃんが来て、午後は、恵美さん家族が来たらしく、お祝いが！！

「なっちゃんね、秋に赤ちゃん生まれるんだって！！良かったねぇ。悠太と同じ学年だね。」
「結婚したのは、きいたけど、それは、初耳！！」
「りずちゃん、大きくなったよ。弟、翔って言うんだけど、時々ミルクあげたりするんだって。」
「そっかぁ。」

コンコン…

「あっ、パパがきてますよぉ。悠太くん、パパにお風呂入れてもらおうねぇ。」

大きなベビーバスが運ばれてくる。ベッドで、寝ていた悠太が、服を脱がされてなく。すかさず、愛美が小さなハンカチを握らせる。
俺は、おそるおそる悠太を抱いて、耳に湯が入らないようにして、体を優しく洗う。悠太、おとなしくなって、目を開ける。
見えるのか？

「悠太～、気持ちいいか？早く大きくなって、色々遊びに行こうな。」
「まだ、早いよぉ。でも、悠太気持ちよさそうだね。」
「ほんと。パパ、洗うのじょうずねぇ。」

体を洗い終わり、タオルにくるんて、ベッドにはこぶ。肌着を着せるのだが、なんせ、相手は赤ん坊。怖くて、ビビる。
それでも、なんとか着替えを終わらせ、母乳タイム。凄い力で飲んでる。愛美が言うには、何かを吸いとられてる感じらしい。
ゲップの仕方も教わり、スーツの上にやられた俺。変な匂い。まぁ、クリーニング行きだ。
悠太が、沐浴してる所や俺が悠太に肌着を着せてる所を愛美は、カメラに納めていた。新生児室で、外から撮っていると、園田さんちのパパさんに遭遇。
話を聞くと、結婚して、10年たって、妊娠したらしい。でも、まだまだ若い！俺もだけど。子供生まれると、みんな親バカになるのかな？と思いつつ、俺は、写真撮りまくって、愛美に怒られた。
翌日、退院前診察で許可が降りて、晴れて退院。
怖々とチャイルドシートに、悠太を乗せる。看護師と医師に見送られながら、家へと車を静かに走らせる。
家に着き、悠太をリビングに置いてあるベビーベッドに寝かす。
なぜか、ベッドだけは、子供部屋にも置いてある。

「悠太。ここが、今日から、悠太とママと、パパの３人で暮らす、おうちだよ。」

フェッ…