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イケない秘め事
第8章 親の居ぬ間に

案の定、昨日の動きが疲れに連鎖したのか、俺の腰の痛みが悪化。痛すぎて、動く事もままならず、鎮痛剤を飲んで、接骨院へ。
医者は、笑いながら、

「腰の使いすぎ。動いてもいいけど、ゆっくりだよ。」

と、言ってた。
痛む腰を押さえつつ、車を走らせ、帰宅後、鎮痛剤を飲んでベッドに横になる。

「…ちゃん?お兄ちゃん?」
「あっ、愛美か。お帰り。」
「ん?ただいま。腰、どうだった?」
「腰の使いすぎって、言われた。」
「お兄ちゃんも、年ねぇ。」

いや、モシモシ?誰のせいなんだよ?!

「母さんは?」
「買い物だよぉ。」
「愛美~。」
「うん?なぁに?」
「寝かせて。眠い。」
「いつまで?」
「母さん、帰ってくるまで。」

ガチャ…

「ただいまぁ。」
「あっ!帰ってきたよ。」

俺は、ため息をついた。
夜には、鎮痛剤も効いて、腰の痛みも少しは、軽くなった。
だが、階段の昇り降りは、誰かの助けを借りないと無理。で、案の定、愛美が、

「私のせいで、お兄ちゃんがこうなったから、私が介助する。」

と言った。俺は、驚いて、味噌汁を吹き出し、母さんに怒られた。

「私のせいって、なんだ?愛美。」
「えっと、この間、二人で遊びに言って、はしゃぎすぎたから。」
「なんだ、驚かせやがって。俺は、てっきり、お前ら二人に間違いがあったかと思ったじゃないか!」

俺は、2度味噌汁を吹き、更に怒られた。

「んなことねぇよ。俺達、実の兄妹なんだし。」

そう言ったが、気が気でなかった。愛美の奴~。
飯を食った俺は、バスルームまで、愛美の手を借りて行った。

「お兄ちゃん、着替えられる?」
「あぁ。」
「出る時呼んでね。」
「はいはい。」

30分後、俺は、大きな声で、

「ま~な~み~。」

と叫んで、迎えにきて貰った。
で、てっきりリビングまで連れてってくれるかと思ったけど、

「じゃ、お兄ちゃん。一人でリビング行ってね。」

と言って、服を脱ぎ始めた。

「ちょい、愛美。お前には、羞恥心ってものはねぇのか?!」
「いいじゃん、別に。私の裸、見たことあるんだし。ねぇ、キスして。」
「ばっ、ばか!父さん達、いるんだぞ!」
「大丈夫!キスするだけだから。」

ハアッ…

「じゃ、キスだけだからな。」
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