この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
イケない秘め事
第10章 騒動
俺が、誰かの視線を感じてから、1ヶ月位たった。
ある日、俺と愛美は、父さんに呼ばれた。

「なに、父さん?」
「どうしたの?パパ」

父さんは、口を開かない。
母さんが、お茶を人数分持ってきて、父さんの隣に座る。
それが、合図だったかどうかは、知らない。
父さんは、1通の封筒をテーブルに置いた。大きく、安藤探偵社と書かれてる。

「探偵?」

俺は、あの時の事を思い出した。
それは、愛美も同じかも知れない。愛美が、俺の服をギュッと掴んだから、そう思った。

「悠祐、開けてみろ。」

父さんは、静かに言った。

俺は、封筒を開け、入っていた物を出した。
まとめられた書類と俺と愛美がハッキリ写ってる写真。

「これ、どうゆうことだ?」

母さんが、泣き出した。愛美も。

「ハッキリ言え!どうゆう事なんだ!お前達、実の兄妹なんだぞ!どうして…」

俺は、何も言えなかった。

長い沈黙が流れた。

「ごめん。ただ、俺は、本当に愛美の事を…」

バシッ…

父さんに、殴られた。

「お兄ちゃんっ!!なんで…?キョーダイでも、そうゆう事をしてる人だって、いるじゃん!しちゃダメなのっ!」

ピシャッ…

母さんが、泣きながら愛美を叩く。

「あなた達、自分がどれ程の過ちを犯したか、わかってるの?愛美?あなた、自分が何をしてるか、わかってるの?ねぇ!」

愛美が、また泣き出す。

「出てけ。悠祐、お前が出てけ。愛美は、まだ未成年だ。新しいとこが見つかるまでは、ここに置いてやる。」

父さんは、そう言い残して、出ていった。母さんは、涙を拭いて、茶碗を片付け始めた。

俺と愛美は、客間に残された。
愛美は、まだ泣いている。
俺は、愛美の肩を抱いて、頭を撫でた。

「お兄ちゃん。どうなるの?お兄ちゃん、出てっちゃうの?もぉ、会えないの?」
「うん。出てくしか、ねぇもんな。会う、会わないは、別として、連絡はするし。」
「うん。」
「俺、何があっても、お前を守るって決めたからさ。だから、泣き止め。お前に泣かれるのが辛い。」
「うん。」

愛美が、少し落ち着いて、笑ってくれた。
ごめんな、愛美。こんな事になっちゃって。ごめん。
俺達が、揃って客間を出る。

「愛美~?ママ、お買い物行くけど、くる?」

リビングから、母さんが、愛美を誘ってる。
愛美が、俺を不安そうに見上げる。



/149ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ