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イケない秘め事
第23章 告白
「俺が、お前に相談したいのは、2つだ!1つは、もし仮に、子供が出来た場合、戸籍上、どうなるんだ?認知は出来るのか?」
「もし子供が生まれた場合、認知は出来ない。だから、戸籍上、愛美ちゃんの子供の父親の欄は、空白になる。お前が父親として、名前を残せるのは、母子手帳のみだ。愛美ちゃんが、もし妊娠したら、愛美ちゃんは、シングルマザーになる。当然だろ?」
「あぁっ。」
「大丈夫なんだろうな?」
「なにがだ?」

クスッ…

「愛美ちゃん、妊娠してないんだろな?って、意味だよ。ったく、お前は…」
「大丈夫だと思う。」
「ならいいが。父親や兄に犯されたり、恋愛関係になったりして、妊娠し、出産したケースは、多々ある。」
「それは、俺も、知ってる。」
「愛美ちゃんに、子供が出来、出産したとしても、これからは、お前たちは周囲の好奇な目に耐えられるか?愛美ちゃんや生まれた子供もだ。」

俺は、何も言えなかった。

「それをよく考えろ。俺から言えるのは、それだけだ。」
「ありがとう。忙しいのにすまなかったな。」
「何言ってんだ。俺とお前は、友達だろ?また、なんかあったら、連絡しろ。」
「あぁっ。わかった。じゃ…」

部屋を出ると、愛美はなっちゃんとトランプをしていたらしい。

「そういや、事務員いたか?」
「いや、俺のフィアンセだ。」

俺と愛美は、事務所を去った。

「お兄ちゃん。なんの、お話ししてたの?愛美、お部屋に入ろうとしたら、なっちゃんに怖い顔されたんだよ。でもね、ケーキ美味しかったよ。なっちゃんが作ったんだって!!いいなぁ。」

愛美。お前もケーキとかお菓子、作れるんだよ。前によく作って食べさせてくれたのに。記憶ないのか…
俺は、車を走らせながら、思った。
愛美、妊娠して…ねぇよな?

「なぁ、愛美?どっか行きたい?」
「ん~、特にないよぉ。」
「じゃ、このまま家に帰るか?」
「えぇ~!?やだぁ~!!」

どっちなんだよ?!
結局、愛美とホームセンターに行った。愛美の部屋の家具を見たかったからだ。

車を停め、中に入ると…

「わぁっ!凄いねぇ。」
「愛美も部屋が出来たから、カーテンとか見とこうと思ってな。」
「買ってくれるの?」
「良いのがあればな。」
「わぁいっ!!」

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