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【SS】目が覚めたら…?
第27章 【ファン感謝】白雪姫 ②小人(ナツ)
「さあ……、もっとえっちになっちゃえ」
耳もとで誘惑のようにナツが囁く。
「狂って壊れて、僕だけを求めて。はしたない姿になって、なにも考えられなくなって。僕なしでは生きられない、恥ずかしい女になってしまえ!」
ナツがあたしに求めるのは、そんな"性奴"?
「ああ、もうイキたくなっちゃった? きゅうきゅうしてきてる。イっていいよ、しーちゃん。僕の前で、幸せそうなイキ顔を見せて。僕だけに、しーちゃんの可愛い顔見せてよ」
あたしは、ナツと身体だけの関係なんて嫌だ。
あたしを、女として見て貰いたいよ。
「ああ、それとも僕の挿れちゃおうか。もう準備いいみたいだし? ははは、こんな鏡の中で興奮しちゃうね。さあ、一緒にいこう? またキスをして、何度も繋がって。お互いの名前呼び合って。あの幸せな時間を呼び覚まそう? 僕としーちゃんしかいない、ふたりの時間を」
ナツは儚げに笑いながら、取り出した雄々しいナツ自身を、後ろからそして下から蜜壷にあてがい、挿入してきた。
質量あるものが胎内にねじ入れられ、お腹は苦しいものの、前回最後に感じた性交痛は、なんとか息を潜めている。
「……はっ、ああ……」
擦れ合うのが気持ちいいのか、目を瞑って悩ましい顔で耐えるように喘ぐナツからは、あたしに労りや心配の言葉はなかった。
あたしが痛がったのを覚えていてもいなくても、ナツにとってあたしという存在がどうでもいいものであることには変わらぬ気がして、繋がる意味が見えぬあたしは、心で咽び泣いた。
「ああっ、締め付け、すご……っ。ぁ……っ、気持ち、いい。僕、このままイキそう……」
あたしは――、
欲の捌け口ではなく、人として必要とされたいよ。
「――っ!!」
ナツが腰をずんと突き上げた途端、ずきんと感じた膣の痛みは、心の痛みと酷似していた。
触れあうのが、痛くて堪らない――。
だけど、だけど繋がりたい。
もっともっとナツと、どこまでも。
この鎖のように互いから逃れられないほど、強く繋がりたい。
だけど――。
繋がることが痛い。
痛いんだ、今は。