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【SS】目が覚めたら…?
第28章 【ファン感謝】白雪姫 ③王子(モモ)

「ひとり……」
「そうです。昨夜、あなたがしていたことを、ここで俺に見せて下さい。俺があなたをどうにかしたくなるほどの姿を見せて下さい」
「そ、そんな……」
こんな明るい時間、白薔薇が咲き乱れている薔薇園で。
昔の思い出を共有する少年が口にしたのは、自慰の強制。
「こんなところで見られながらなんて恥ずかしい。昨日のあれは……」
「俺を求めるのなんてそれくらいなんでしょう。恥ずかしければ、抑えきれる……。そん程度のもので俺が動くと思いますか?」
嘲笑うサクラは、ブランコから立上がった。
「もうこの件はおしまいです。俺はでかけ……え?」
こんな恥ずかしいことを強いるなんて、あたしに諦めさせる術だということくらいあたしにもわかる。
だけどあたしにだってプライドがある。
"俺を求めるのなんてそれくらいなんでしょう"
サクラだから反応する心と体を、"そんな程度"にしないで欲しい。
ここまでするあたしの覚悟を甘んじないで欲しい。
だからあたしは――。
「ん、はぅ……んんっ」
両膝をたてて捲り上げたドレス。下の下着の中に潜り込ませた手を動かしたんだ。

