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衝動[完]
第4章 過去
祐が知らせを聞き、病室に駆け込むと、四代目は僅かに視線を向けた。
「……祐……。」
「先生!しっかりして下さい!!」
ベッドに駆け寄り、点滴の管の付いた手をそっと握る。
「ごめん……お前の成長……見られなくなっちゃった……。見たかった……なぁ……。医者になったお前の白衣姿……。」
「先生……。」
祐は嗚咽をこらえ、四代目を見つめた。
「頼み……が…あるんだ……。」
祐は静かに頷いた。
「弥生を……オレの代わりに弥生の……成長を…見守ってやって……?」