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衝動[完]
第8章 番外編Ⅱ
――――…
「よぉ。弥生。」
「あ、巧!」
弥生は学校の後、祐がまだ仕事がある為、久し振りに一人で買い物をしていた。
「今日は祐先生と一緒じゃないのか?」
「うん。祐先生は仕事なの。」
巧は弥生と祐の仲も最初から知っていた様子で、初めは恥ずかしがって口篭っていた弥生も、今では祐のことを普通に話せるようになった。
「そうか、じゃあ、何か甘い物でも食いに行くか?」
「行く!行く~!」
弥生は巧の腕をぶんぶん揺すると、にっこりと微笑んだ。
巧はそんな弥生の表情を見つめ、祐顔負けな程目尻を下げるのだった。