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衝動[完]
第8章 番外編Ⅱ
「……でさ、その時の弥生の声がね、また可愛いの。こう、ぐっと来るんだよね~。何処を触っても感じちゃってさ。感度抜群!切なそうな表情をして、舌足らずな言い方で『せんせ…』なんて呼ばれたらさ、もう堪んないよ。すぐにでも達っちゃいそうになるね。」
祐はそう言いながら、うっとりと目を細めた。
保健室に着いた途端、巧は祐から試練を与えられていた。
かれこれ2時間近く、弥生の自慢を聞かされている。
可愛い弥生のあられもない姿は、巧の脳裏に鮮明に映し出される。
「……でもね、必死で我慢するわけよ。弥生はな~んにも知らない純粋な子だからさ、オレのこの溢れんばかりの欲望を押し付けちゃうわけにはいかないでしょ?少しずつ慣らしてあげないとね。聞いてる?巧くん。」
「……聞いてるよ。」
他の生徒達が下校している中、巧は結んでいる前髪を震わせ、祐のノロケ話しを延々と聞かされ続けるのだった―――。
―番外編Ⅱend―