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キズアト
第11章 異変
「…酔っぱらって帰ってきた時の男と付き合ってんのか?あん時も言おうと思ったんだけどさ、あんな風に女を酔わせる男、ろくな奴じゃないぜ?」

相談にのるはずが、水原の勝手な頼みと『木瀬君』というよそよそしい呼び方にカチンときた俺は、つい口を滑らせてしまった。

「大きなお世話よ!」
案の定、水原は反発してきた。

言ってしまったものは仕方ない、俺はこの際思っていたことを全部ぶちまけることにした。

「お前、本当にそいつが好きなのかよ?そんなに痩せて全然笑わないくせに、その男といて幸せなのか!?」



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