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第2章 将軍さまと美人画

庭を散策している一休ちゃんの耳に
女官たちのおしゃべりが入ってきます。

「将軍さまのご趣味も困ったものね〜」

「私たちにあんな絵を見せて･･･
私たちが恥ずかしがる姿を見て
喜ぶんですものね〜」

「それにしても･･･よくぞあんな絵を
将軍さまは手に入れられたものね･･･」

「海の向こうから来たらしいわよ」

「海の向こう？って･･･朝鮮？明国？」

「もっと遠いところらしいわよ」

「ところで･･･夜とぎのときに･･･
将軍さまに命じられるあれも
遠い国の風習らしいわね」

「ふぇ･･･なんとかって言うのよね」

「将軍さまのは大きいから･･･
アゴが疲れるわね･･･」