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第13章 13限目

「最後にいいこと教えてやるよ。
あのな、教師と生徒ってのは
数学でいう『ねじれの関係』なんだよ。
平行になって横に並ぶわけでもない。
かといって絶対に交わることもない……。
だから、お前は他にいいやつ見つけ…バシッ

わたしは鞄にあったクッキーを思いっきり投げつけた。

さっきまで何も出てこなかった瞳から
大粒の涙が溢れ出す。

真後ろにある扉を勢いよく開け
夕暮れの廊下を泣きながら駆け抜けた。