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第16章 16限目

あの晩
帰宅した時間がかなり遅かったので
わたしは両親にこっぴどく叱られた。

わたしはベッドに入り
今日あったことを思い返す。

運転席に座る先生の横顔。
わたしに謝る申し訳なさそうな顔。
よしよししたときの
ちょっと安心したような顔。


抱きしめられたときの
先生の匂い………。

すべてにドキドキした。
これが恋なんだって。

―――先生好き…。

すぐに諦めるなんて
考えることはできなかった。