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第9章 9限目

北見は結局答えられないまま。
俺は他の生徒を当てて答えさせる。

正直、北見のことが頭から離れない。

可愛い顔であえぐ北見。
美優紀と呼ぶととても嬉しそうな顔を見せる。
抱きしめたときの感触…。

ここから先の記憶は曖昧で
気づいたら放課後だった。

コンコン

数学指導室の扉がノックされる。

入ってきたのは北見だった。