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甘いだけの嘘ならいらない
第7章 その温度さえあればきみを忘れることだってできたのに、
「んんっ、ん、……っ」
「可愛いよ、理紗。暗くても見えるくらい、感じてる顔、わかるな。こんな人のいる場所で、イくのか?」
耳元で囁かれる、いじわるな言葉。
恥ずかしくて涙が滲むと、目尻にキスされる。
それだけでも刺激になってしまって、ぞくぞくしながら、翔をすがるようにみつめる。
「ほら、手。止まってる」
「ん、…っ」
「理紗はやらしいな。こういう風に指示されてするのが好きだったのか」
知らなかった、と愉しそうな声で翔は言って、あたしの指にローターを握らせた。