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貴方に出逢えて。
第6章 ✿明日は明日の風が吹く✿

もっと気の利いたことができたはずだ、と森生は思い悩んでいたのだった。

そんな様子にいち早く気づいた星崎は行きつけのバーに森生を連れて行き、そこでなかなか口を開こうとしない森生を問い詰め話を聞きだしたのだった。

やっとのことで全てを聞き終えた星崎はカクテルを片手に、思わぬことを口にした。

ーーじゃあさ、後期最初の授業で森生さんがどうして講師を目指すことになったのか、話してみてはどうか、と。



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