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第10章 ✿悲しみの果てに✿

凛の名を呼ぶ聖也の声色は誰が聞いても甘く、それを聞いた者は皆思わず苦笑する程だった。

唯一の同じ授業では2人で並んで座り、出来るだけ一緒に昼休みを過ごし、そして帰りも時間を合わせて帰った。

そんな姿を見た人々は2人が付き合い始めたと信じて疑わなかったのだ。

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