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第10章 ✿悲しみの果てに✿

このままの中途半端な状態では、聖也に申し訳ないという気持ちもかなりあった。

だが、同時に聖也の優しさにも惹かれていたのだ。

聖也と二人で過ごす時間が最近では何より楽しいし、昼休みや放課後を心待ちにしている自分がいた。

この間、聖也に好きだと言われてからやっと凛は自分のこと客観的に見れるようになっていた。

なんとも皮肉な話だが。