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貴方に出逢えて。
第19章 ✿仮面を捨てる時✿
その言葉に森生は顔を上げた。
「悪いけど、あいつは譲れない」
それだけ言い放った森生の目はいつも以上に光を放ち、その言葉に満足そうに頷いた星崎を見ることなく店を飛び出した。
突然いなくなった森生の後ろ姿に星崎は溜息をついた。
「どこまでも世話のかかる二人だ。
僕にここまでやらせるなんてね」
その呟きは周りの声に掻き消され、そして当の本人は新しい酒を注文した。
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