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貴方に出逢えて。
第20章 ✿貴方に出逢えて。✿

「早く帰らないと自分では止まらなくなる気がしたんだ。

結局は止まらなかったけど」

そう言いながら苦笑する森生に凛は頬を膨らませた。

「あの夜は忘れなくていいのね?」

「俺は忘れるどころかあの夜ばかり思い出してる」

不意打ちでささやかれたその言葉に凛は顔が真っ赤になった。




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