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サイドストーリー3
第8章 数学のセンセイ
弥生ちゃんもきっぱり断ってやればいいのに。
それでもいい加減、弥生ちゃんが可哀そうになって声をかけた。

「弥生ちゃん」
「あ・・・。智樹」

まずいところを見られたという顔と
助けてという顔と入り混じって俺を見る。

「迎えに来たよ。ホワイトデーだから。ご飯食べに行こうぜ」

ニヤッと笑って、手を伸ばす俺の手にすがるように身を寄せた。
「山口?」

お!2年前の卒業生の名前を覚えてるなんて岩田も記憶力いいな。
そんな岩田を無視して弥生ちゃんに話しかけた。
「一緒に帰ろう」
「うん」

「山口、飯田先生に何してるんだ」

俺が弥生ちゃんの腰にまわした手を指差して言った。

「岩田センセイ。俺はもう生徒じゃない。
センセイに何かを言われる筋合いはないよ。
弥生は俺の彼女。いい加減に付きまとうのはやめてくれる?」
「智樹・・・」

「い、飯田先生。元生徒と付き合ってるんですか?」
「脳みそが筋肉の岩田には分かんねぇよ」

そう言って弥生ちゃんを引き寄せてほほにキスをした。

「岩田センセイ、もうちょっと女はスマートに誘わないとね」
「・・・・」
「じゃぁな。もう二度と弥生を誘うんじゃねぇぞ」

呆然としている岩田を残して俺は弥生ちゃんの腰を抱いたままその場を去った。

「これかぁ。近頃弥生ちゃんがため息をついていた理由は」

もっと早くに動いてやれば良かったな。
そう思って悔しくなる。

「ごめんね。言い出せなくて」
「ん。出来れば弥生ちゃんから言ってほしかったけど。
俺もため息の事は知ってて様子を見ちゃった。ごめん」
「ううん」

「これから、男がらみの事はすぐに言って。
絶対に俺が解決するから」
「うん」

「全くウカウカしてらんねぇな」
俺は弥生ちゃんの腰を抱く腕に力を入れた。

「弥生ちゃん。今日はホワイトデーだから。朝まで一緒にいようね」


END***



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