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第16章 合コン　前編

自己紹介が私の番になりました。
「黒岩小百合です･･･えっと･･･
京都府警の交通課で働いてます」

刑事だと名乗るのは
可愛げがなさすぎて気が引けて･･･
私はウソをつきました。

「こんな可愛い女性に
交通違反を取り締まられたいなぁ〜」
「わざとスピード違反をしようかな」
「僕も駐車違反を･･･」

笹山くんと違って･･･
遊びなれてる感じがする３人です。

「皆さん･･･
笹山くんの友人だと聞いていますが･･･
笹山くんとはずいぶん雰囲気が違いますね〜」
私は３人に言いました。

「笹山は真面目で･･･
大学の頃から女性関係も地味で
ずっと彼女一筋だったからねぇ〜」
「そんなことより･･･由美子ちゃんのグラスが
空いてるよ」
「京都府警広報係の女王さまのために
僕がワインを注がせていただきまーす」