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第28章 欲情　前編

テレビモニターの中では
モモエさんが微笑んでいます。

「僕･･･モモエさんのファンで･･･
自宅のアパートで
よくモモエさんのＡＶを見るんです」
笹山くんが言いました。

「そうなんだ！
実物もいい人だったからね〜」
私は身辺警護をしたときのことを
思い出しました。

ＡＶ撮影で･･･楽屋がわりの小部屋で･･･
モモエさんといろいろ話しをしたな･･･。

「モモエさんって･･･可愛くって･･･
小百合さんに似てるんです」
笹山くんが私の方を見ています。

私はドキッとしました。

笹山くんは･･･モモエさんに私を重ねて
ＡＶを見ながら･･･いろいろ空想してるの？

私はへんなことを妄想しちゃいました。

ちょっとドキドキしています。