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第4章 銭湯盗撮　前編

コインパーキングに駐車して
桃の湯ののれんをくぐります。

「じゃあ･･･お兄ちゃんにお別れして
賢治はママと一緒に行きましょうね」
私は女湯のドアを開けつつ言いました。

「えっ？！僕は男だから･･･
お兄ちゃんと一緒に男湯に行くよ」
賢治はそう言って笹山くんに抱きつきます。

「ダメよ･･･賢治！
お兄ちゃんに迷惑でしょ！」

「僕はパパみたいに男らしく強くなりたいんだ。
だから男湯に入りたい」
賢治は駄々をこねます。

「僕は構いませんよ。賢治くん･･･一緒に入ろう」
そう言って笹山くんは笑います。

賢治は喜々として笹山くんの後を
ついていきました。