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誘惑のサンタクロース
第4章 その後☆





「大人はね、簡単には素直になれないんだよ。
 でも紅里が助けてあげられれば奇跡が起こって
 仲直りできるんじゃないかな」



星弥くんはやさしく
わたしを諭すように言ってくれる。



「わたしにできる?」

「紅里じゃないと、できないことなんじゃないかな」



お兄ちゃんは家にはいないから、わたしにしかできない。

本当はわかってた。



でもパパのあの怒鳴る声が
自分に浴びせられたらと思うと
恐くて、恐くて、なにもできなかった。



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