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第29章 素直な気持ち 雫SIDE

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え…っと。ただいま紹介預かりました、
香坂杏奈と申します。


雫さん、瑞季さん、ご結婚おめでとうございますっ。


並びに、立花家、津田家ご両家のご両親の皆さま、
誠におめでとうございます。


新婦の雫さんとは大学時代からの
お付き合いなのですが、もっと前から、
小さい頃からずっと知ってる子、って感じがします。


そう感じる理由は、雫さんと初めて会った時から
飾らず本音で話し合えた事にあると思います。


いつの間にか仲良くて、いつも一緒にいて、
2人で楽しく笑っていました。


相談に乗って貰う時、雫さんは嘘偽りない言葉で
わたしを叱咤してくれました。


慰めもしてくれるし、叱ってもくれる。


嬉しい時は一緒に喜んでくれて、
悲しい時は一緒に泣いてくれる。


そんな雫さんですが、大好きな人の前では、
大好きな気持ちを素直に伝えられない
可愛らしいところもあるんです！


それを優しく受け止めてくれる瑞季さんには、
わたしもとてもお世話になりました。


わたしよりも雫さんを笑顔にするのが上手な
瑞季さんにヤキモチ妬いちゃった事もありますっ。


でも、それくらい、それほど、雫さんと瑞季さんは
相思相愛で、それでいてお似合いです。