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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第4章 歪んだ日常
もう充分でしょう?
涙目で見上げるけれど、しゅーちゃんは俺の腕をつかんで離さない。

「おまえだけ気持ち良くなるなんてズルくない?」

しゅーちゃんの口は三日月型に歪んでいる。
その目は、ほの暗い炎で輝いていた。

「で、でも……」

「舐めて」

手をしゅーちゃんの下腹部に押し当てられる。
俺は息を飲んだ。

「う、嘘だよね……?」

「それとも後ろに突っ込まれたい?」

しゅーちゃんの声は有無を言わせない。
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