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第7章 重く、纏わりついて、絡みつく

梅雨時の天気は煩わしいくらいジメジメしている。
鬱陶しい。
忌ま忌ましい。
イライラする。

若葉に会わない日々はずるずると続いていた。
朝の定例行事だった若葉のお迎えも、ここ数日は途絶えている。

教室の前方では、古文の担当教諭が退屈な説明を続けている。
授業に集中しようとしても、湿気のせいか、ふやけたノートの表面にシャーペンの芯が引っ掛かる。

ああ、くそっ。
全部上手くいかない。

なんで会いに来ないんだ、若葉。