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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第8章 泡のようにはじけて
「なんであいつと一緒にいる?」

「なんでって……友達になっただけ」

「はぁ!?」

しゅーちゃんの剣幕に、俺は唇を噛んだ。

どうして?
友達を作るのもダメなの?

「……しゅーちゃんには関係ない」

睨みつけると、しゅーちゃんは目を細めた。
その奥には黒いマグマがくすぶっていて、ジリジリと俺を焦がしていく。

ふいに、しゅーちゃんの唇がさけずむように歪んだ。
低い笑い声が聞こえてくる。

「そっか……おまえ、あの女カワイイって言ってたもんな。もしかして……もう寝た?」
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