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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第10章 虹が笑う
夜が明けていく。
重たい雨雲が割れて、川の表面がキラキラと輝き始める。
しゅーちゃんは俺の姿を見るなり、走って逃げだした。
追いかける。
長距離のタイムはしゅーちゃんの方が速い。
どんどん距離が開いていく。
「しゅーちゃん!!」
何とかして追いつかなければ。
ここで捕まえられなかったら、きっともう、二度と話せない。
金色に光る空気の中、しゅーちゃんの背中は遠くなっていく。
俺は苺香の言葉を思い出した。
『柊に、ちゃんと好きっていいなよ』
『きっと、何かが変わるから』
重たい雨雲が割れて、川の表面がキラキラと輝き始める。
しゅーちゃんは俺の姿を見るなり、走って逃げだした。
追いかける。
長距離のタイムはしゅーちゃんの方が速い。
どんどん距離が開いていく。
「しゅーちゃん!!」
何とかして追いつかなければ。
ここで捕まえられなかったら、きっともう、二度と話せない。
金色に光る空気の中、しゅーちゃんの背中は遠くなっていく。
俺は苺香の言葉を思い出した。
『柊に、ちゃんと好きっていいなよ』
『きっと、何かが変わるから』