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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第11章 雨は止んで
「ひゃああん!」

若葉が可愛い声で鳴いている。
それを聞いただけで、俺のものも痛いほど固くなっていた。

このままイカせてやるのも悪くない。
でもせっかく両想いになったんだから、どうせならひとつになってからがいい。

若葉の背がしなる頃、俺は口と手を離した。

「……や、やだぁ……しゅーちゃん……」

若葉は浅い息を吐いている。
中途半端に放り出されたのが辛いのだろう。

「わかってるから、少し待て」

ねだるような声に急かされながら、俺は棚からローションを取り出した。
一度手の平に出して体温となじませる。
前回、若葉に直接垂らしたら、冷たいって言われたからな。
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