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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第12章 梅雨の終わり
体の中のものが蠢いて、俺はびくんとのけ反った。

「あっ、しゅーちゃ……」

「おまえが悪い」

ゆっくりと抜き差しが再開される。

「んんっ」

昇りつめたばかりの体は敏感だ。
それに、気持ちが通じ合っているとわかっただけで、こんなにも感じてしまう。

「あっ、あっ、はぁあっ」

神経を直に擦られるような刺激に、俺はぎゅっと目を閉じる。

腕を強く引かれた。
深く繋がったまま体を起こされる。

「あぅっ!」

体内に刺さる角度が変わる。
ベッドの上で座ったまま抱き合う形になった。
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