この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
藤の舞
第1章 問診票
病を知る手掛かりは、この問診票にある。
看護婦から黒いファイルに入れられたそれを受け取る。
患者のプライバシーを重視し、看護婦にもその中は見せない。
患者と僕しか知らない内容、これが評判を呼びウチが安定して新規患者を獲得し続ける理由でもある。
看護婦も受付と診察室を往き来させない。診察後に会計で顔を合わすことがないように配慮している。
無論、患者同士も会わないよう、個々のブースで待つ。
2回目以降は完全予約制だから、新患としか被らないが。
これだけプライバシーにこだわるのは、診療科目のせいだ。
黒ファイルが来る。新患が来た合図、問診票を見るのは、不謹慎だが楽しみだ。
看護婦から黒いファイルに入れられたそれを受け取る。
患者のプライバシーを重視し、看護婦にもその中は見せない。
患者と僕しか知らない内容、これが評判を呼びウチが安定して新規患者を獲得し続ける理由でもある。
看護婦も受付と診察室を往き来させない。診察後に会計で顔を合わすことがないように配慮している。
無論、患者同士も会わないよう、個々のブースで待つ。
2回目以降は完全予約制だから、新患としか被らないが。
これだけプライバシーにこだわるのは、診療科目のせいだ。
黒ファイルが来る。新患が来た合図、問診票を見るのは、不謹慎だが楽しみだ。