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藤の舞
第12章 飢えと渇き
ヌチャヌチャとイヤらしい音と肌のぶつかり合う音、

ぅぉおおお…すごっ…えぇ…えぇ…

獣が交わる音が部屋に充満した。

あああっ…あああっ…もっと、もっとおっ…せええき…ちょうらぁぁ…

覆い被さり、乳房から乳首まで強く揉み込みながら激しくする。

もっとおっ…もっとおっ…

出しても満足しなかったら…
そう思ってだいぶ堪え忍んだが、もう限界だった。

出るっ…だすよっ…

ビュクビュク…

あああっ、あつひぃ…


ガクッと崩れるように潰れた奥さんに雪崩れ込むように落ちた。



気持ちいい…何も考えずに放つ快感に酔っていた。




ガチャッ…カチッ…

扉が開き、部屋の明かりがつく。

ボクは慌てて奥さんから離れて立ち上がった。



「まずまずの対応でしたね。」


『患者の状態を確認して、
先生の判断で必要な処置を施してください。』

指示書が頭に浮かぶ…

先生に頭を下げたが、自分の、
下半身裸で乱れて借り物の白衣を羽織る情けない姿が
目に入った。

「失礼しました。」

「誉めたんですよ。
まあ、お掛けなさい。」

奥さんの頭側の椅子に座るよう促されて腰掛ける。
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