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オナニー中毒者
第3章 授業中
一限は担任の授業なのでHRからそのまま続行された

あっついなー

何を言ってるのかよくわからない因数分解の説明を聞き流しながらそっと教室のまわりを見渡す

「どうした?」

隣の席の子から声をかけられる

「いや、みんな真面目だなーって」

それはわたしが心配だから声をかけたとかではなく、ただわたしの行動を不審に思っただけであろう

「そりゃあまあ受験生だしな」

そうだった、わたしは中3なんだった

普段あまり意識しないようにしていたことがまた身にしみてしまった

「ふーん、大変だねみんな」

わたしには心底興味ない話である

「ふーんってお前…まあお前数学苦手だしな!」

受験生だなんだと言いながらしゃべりかけてくるお前はなんなんだよと思いつつ適当にあしらう

「わかんねえなら俺に言えよ、教えてやっから!」

一瞬驚いた顔をしてありがとうっと満面の笑みで答える

こういうものに男は弱い、らしい

兄が昨日言っていたことを実践してみた

わたしのような容姿でも通用するのかは知らんが
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