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桜の咲く頃
第4章 桜の木の下で
目を開けたら、大人の世界に、逆戻り

「おーい、葵」
「何?先生」
「また、お前か」
「来たくて来たんではないから」
「お前がいたら、禁欲…あぁ、私の葵が…」
「葵は葵」
「意味不なガキの子守、私は不幸だ」
「先生…が曰く付きの桜の木の下であんな事するからよ…」
「なんだその曰く付きの桜とは」
「知らないの?あの桜の木の下で告白されたら結婚できるんだって、そんな事知らずにキスした?」
「あぁ…」
「私はなんて不幸なんだ選ぶ権利さえ失わされた」
「それは違うぞ」
「卒業式の後、お前が私を呼び出して、告白したんだぞ、私には婚約者がいたから断ったが」
「嘘…私が告白?」
「あぁ…しかし私の気持ちがお前にあったままでは結婚できないと破断に…」
「それからお前はいろいろと…しかし、遊びではできないと真面目すぎて男性がいなくなった 」

「そして、私をまた桜の下に呼び最後の告白…抱きついて来たんだぞ、私もお前に告白をした、お互いの気持ちが重なりあったとき
桜の木は…雷が落ちなくなった、これが大まかなあらすじ」

「禁欲しなくてもいいから」
「元の葵に戻るまで禁欲」
「先生…」


「おーい佐野倉?いくら私が好きだからと言っても人の目もある、離してくれないか?」

目を開けたら、私と先生の周りには人だかり
「何先生…してるんですか?離してくれませんか?」
「いや~この状態どうみても、お前が離してくれたら事終わるんだと思うぞ~」

「は~い、みんな散った~」

葵は恥ずかしくなって
しまった。

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