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贄姫
第4章 肆


た瓊乱と全部繋がった。


ーーー意識がーーー


瓊乱は飛びそうになるのを抑えるのに必死だった。
椿のびしょ濡れの中は熱く火照り
幾重にも重なる柔らかく充血した襞が
猛るそれに絡みついて離そうとしない。


さらに、初めてということも相まってなのか
恐ろしい締め付けをしてくる。


少しでも動かせば、
中の襞がぐいぐいと離すまいと
密にとろけていちいち吸い付いてきた。


ーー只者じゃない器してやがるーーー


これが呪いなのかは分からなかったが
瓊乱は、ここまで欲情したのはなかった。


椿の呼吸に合わせて
身体中の刺青が美しく光るようだった。
こんなにまで男を楽しませる身体を
瓊乱は今まで見たことがなかった。


「…力を抜け。じゃないと…このままお前をめちゃくちゃにしかねない…」


「む、無理……」


その腹立たしい唇を押さえつけたが
それは瓊乱の失敗で
さらに締め付けがきつくなった。


「…お前が悪い……」



ーーーこんな、淫らな身体でーーー



抑える事が出来なかった。
一度抜こうとして
そして、コントロールを失った。


熱く反り返る欲望は
理性の側に押しとどめておく事が出来なかった。


「限界だ…」


瓊乱が苦しそうにする表情は
美しすぎて心を奪われそうになる。
それに見とれていたのもつかの間。
先ほどよりも大きさと硬さを増した瓊乱が
椿の奥底までを一気に貫いた。


「っ…あああっ…!」


痛みと、奥を打ち付けられた時の
言いようもない痺れ。
初めてなのに、何でこんな感じてしまうのか
椿には全く分からなかった。


しかし、身体中が快楽に喜び
瓊乱を受け入れて苛烈に反応しているのはわかった。
それは、椿の意思ではない。
椿の呪われた身体と、痺れて麻痺した脳が
そうさせているのを分かっていた。


ず、と抜かれると
意識ごと引っ張られるかのような快楽が椿を襲う。


声は、出そうで出ない。
それほどまでの快感だった。
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