この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
贄姫
第5章 伍
「ほら、こんなにぐちょぐちょにして
身体は正直だぞ」
瓊乱が椿の腰を掴んで前後に揺らした。
「い、ゃああ…」
ぬちょぬちょとした自分でもわかるほどの
いやらしい音が聞こえる。
そして、動かされるたびに瓊乱のそれが
お腹の壁面に擦り付けられる。
そして、悪いことに、快楽で膨張した蕾が
自分が出した甘い汁にまみれて
瓊乱のお腹の上で擦れた。
数回動かされただけで椿は意識が飛んだ。
乳首を摘まれて痛みにはっと目を開けると
またもや腰を前後に動かされる。
いやらしい水音が、洞窟の中に響いた。
言わない椿にしびれを切らして
鬼は椿の腰をがっちり掴むと
荒ぶるそれをグイグイと天に向けて、椿の中にめがけて
押し込んで来た。
「や、もうやめっ…っあ!」
「じゃあ言え。お願いしてみろ」
パンパンと
皮膚と皮膚が弾ける音。
それにも負けない、いやらしい水音。
下唇を噛み締めすぎて血が滲んだ。
「とっとと言って楽になれ」
瓊乱のほうが、苦しかった。
こんなにも甘美な生き物。
一日中と言わず、永遠に犯し尽くしたい気持ちだった。
契約して理性を保てるのが唯一の救いで
だからこそ、椿をいたぶることができるのは幸いだが
理性が飛ばない分、よりいっそういたぶりたい野心は止まらなかった。
普通の妖なら、椿の汗の匂いだけで
理性が吹っ飛ぶのは間違いなかった。