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忘れられない指
第2章 出会い
マスターの言葉に3人は急に大きな声をあげた。
ちょっとマスターやめてよ、ヘンな事言うの!と3人はそれぞれの動きで
マスターを責めていた。
観念したように、凌空が口を開く。
「そう、オレたち3人、違う会社だけど名前聞けば誰でも知ってる大手に勤めてるんだ。
かえってそれが照れくさくて、ひけらかすみたいに思われるの嫌で、
マスター以外には話さないんだ。ごめんね、咲子ちゃん」
ちょこんと頭を下げる凌空から左の2人に視線を移すと、
こちらもまたちょこんと頭を下げた。
「そうなんですか・・すごい優秀な方たちなんですね。
じゃあ信用してもいいかなぁ」
これ以上、聞かなくても別にいい。
どこでどんな仕事してようが、私に関係は無いんだし。
それよりも、ちゃんとした人たちならそれでいい。
この店で、楽しいひと時を一緒に過ごしてくれるならそれでいい。
「人としては大丈夫、いい人たちだよ、オレたちは。
だから安心して仲間になってね」
孝明が私の胸の前にグーの手を差し出した。
顔を突き出してその手を見ていると、パッと開いた。
中からチョコレートボンボンが現れた。お詫びの印、と言ってチョコをくれた。
またまた子ども扱い、そう言いたいところだが、
チョコに目のない私はニンマリとした顔で手の中のチョコをつまんだ。
こうして、BARシークレットで出会った男3人と常連客仲間になり、
店で出くわせば楽しい時間を過ごすようになったのだ。
ちょっとマスターやめてよ、ヘンな事言うの!と3人はそれぞれの動きで
マスターを責めていた。
観念したように、凌空が口を開く。
「そう、オレたち3人、違う会社だけど名前聞けば誰でも知ってる大手に勤めてるんだ。
かえってそれが照れくさくて、ひけらかすみたいに思われるの嫌で、
マスター以外には話さないんだ。ごめんね、咲子ちゃん」
ちょこんと頭を下げる凌空から左の2人に視線を移すと、
こちらもまたちょこんと頭を下げた。
「そうなんですか・・すごい優秀な方たちなんですね。
じゃあ信用してもいいかなぁ」
これ以上、聞かなくても別にいい。
どこでどんな仕事してようが、私に関係は無いんだし。
それよりも、ちゃんとした人たちならそれでいい。
この店で、楽しいひと時を一緒に過ごしてくれるならそれでいい。
「人としては大丈夫、いい人たちだよ、オレたちは。
だから安心して仲間になってね」
孝明が私の胸の前にグーの手を差し出した。
顔を突き出してその手を見ていると、パッと開いた。
中からチョコレートボンボンが現れた。お詫びの印、と言ってチョコをくれた。
またまた子ども扱い、そう言いたいところだが、
チョコに目のない私はニンマリとした顔で手の中のチョコをつまんだ。
こうして、BARシークレットで出会った男3人と常連客仲間になり、
店で出くわせば楽しい時間を過ごすようになったのだ。