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Love Emotion
第10章 穏やかな日々のなかで
母子家庭だったこと。
お母さんの恋人だった男から過去に受けた暴力のこと。
施設への入所。
お母さんは面会に来なくなったこと。
そのお母さんが、私を最近捜していて、今日会うことになっていること。
慶は黙って、時々相槌をうちながら聞いていた。
「…で、今から施設に行くんだけど…」
ちら、と慶の顔を覗き見る。
取り敢えず、引いてはいないみたいだ。
「よし、じゃあ俺も行くよ」
「…えっ?」
「ほら千佳、出掛けるなら用意して」
「ま、待って」
てきぱきと動き始める慶につられ、私も支度を始めた。
お母さんの恋人だった男から過去に受けた暴力のこと。
施設への入所。
お母さんは面会に来なくなったこと。
そのお母さんが、私を最近捜していて、今日会うことになっていること。
慶は黙って、時々相槌をうちながら聞いていた。
「…で、今から施設に行くんだけど…」
ちら、と慶の顔を覗き見る。
取り敢えず、引いてはいないみたいだ。
「よし、じゃあ俺も行くよ」
「…えっ?」
「ほら千佳、出掛けるなら用意して」
「ま、待って」
てきぱきと動き始める慶につられ、私も支度を始めた。