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Love Emotion
第11章 理由
確かにお母さんは私を守らなかったけど、同時に攻撃もしなかった。
それだけは、確かだ。
だから、目の前で泣きそうなお母さんを簡単に切ることが出来ない。
「……ごめんなさい…」
お母さんがか細い声で謝っている。
小さな子が萎縮しているようなその姿に、なんだか許すも許さないもないような気がしてきた。
「……………もういいよ」
気付けばそう言っていた。
その言葉に顔を上げたお母さんの目は、真っ赤だった。
「もう、いいよ」
私がもう一度言うと、お母さんの目からボロボロと大粒の雫が零れ落ちた。
「…っごめ…なさ…!ご、め……っ」
お母さんは、ただただ謝りながら泣き続けた。
それだけは、確かだ。
だから、目の前で泣きそうなお母さんを簡単に切ることが出来ない。
「……ごめんなさい…」
お母さんがか細い声で謝っている。
小さな子が萎縮しているようなその姿に、なんだか許すも許さないもないような気がしてきた。
「……………もういいよ」
気付けばそう言っていた。
その言葉に顔を上げたお母さんの目は、真っ赤だった。
「もう、いいよ」
私がもう一度言うと、お母さんの目からボロボロと大粒の雫が零れ落ちた。
「…っごめ…なさ…!ご、め……っ」
お母さんは、ただただ謝りながら泣き続けた。